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早期大腸がん、血液検査で発見
2014.04.10
国立がん研究センター 分子細胞治療研究分野の吉岡祐亮特別研究員と落谷孝広分野長らは、早期の大腸がんを血液検査で発見する技術を開発した。がん組織が分泌する分子の有無を見分ける。極めて微量の血液で済み、90分で結果が出る。従来より精度も高い。塩野義製薬などの協力を得て、1年以内に検査キットの実証試験を始める。
血液中には細胞が分泌した「エクソソーム」というカプセル状の脂質があり、新技術は脂質の表面にある大腸がん特有のたんぱく質を調べる。抗体を取り付けたビーズでたんぱく質を手がかりに大腸がんか特定する。
国立がん研究センター中央病院と大阪大学医学部付属病院で、大腸がん患者と健康な人約200人ずつで評価。従来の血液検査ではわからず、内視鏡検査でしか見つけられなかった初期のがんでも40~50%の精度で見つけられた。
2014.4.8 日本経済新聞より