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大腸がん、遺伝子解析で治験につなぐ

2014.04.15

国立がん研究センターなどは進行して手術が困難な大腸がん患者の中から、特定の遺伝子に変化がある人をタイプ分けする臨床研究を始めた。がんは様々な遺伝子の変化が原因で発症するが、原因遺伝子ごとに効く薬も異なる。タイプ分けで病状の進行具合などを把握する。直接治療につながらない可能性が高い患者もいるが、今後の効果的な新薬開発のデータや治験体制づくりの基盤として活用する狙いだ。

大腸がんは年齢や生活習慣などで、正常な細胞の遺伝子が傷ついて変化し発症する。遺伝子タイプが違うとがんの性質も異なる。臨床研究は国立がん研究センター、愛知県がんセンター、北海道大学病院、大阪大学病院など全国の16施設が参加。今月から始めた。

各施設は、大腸がんが進行・再発して手術で切除するのが難しい患者のがん組織を採取。バイオベンチャーのG&Gサイエンス(福島市)に送る。そこで専用の遺伝子解析キットを使い、がん細胞の増殖を強く促し、発症原因となっている主要な4種類の遺伝子に変化が起きているか調べる。500人を予定している。

この検査でBRAFという遺伝子の変化を見つける。この変化を持つ人は患者全体の5~10%とみられるが、4つの遺伝子変化の中で最も患者の生存率を下げていると考えられている。手術後に再発した場合、1年以内で死亡する例が多い。これは他の遺伝子変化を持つ進行・再発患者の生存期間の半分以下という。

海外の製薬大手は、BRAFの変化を持つ患者を対象に、日本を含む地域で国際共同治験を始めている。多くの医療機関が加わる今回の臨床研究ではBRAFに変化がある患者も一定数見つかる可能性が高い。国立がん研究センター東病院の吉野孝之医長は「判明した患者は一定の条件を満たせば新薬の治験に入れる可能性がある」と話す。

さらに、BRAFより少ないNRASという遺伝子変化を持つ患者も見つかる可能性が高い。現在の大腸がん治療では最先端の薬「セツキシマブ」などを使うが、NRASに変化があると、十分な治療効果が得られないことが分かってきた。

NRASの変化の有無を調べる検査は通常、実施しておらず、今回の遺伝子のタイプ分けは、効果の低い薬の投与を避ける仕組みとしても活用できる。将来は参加機関を30機関に広げ、胃や食道などの他のがんでも取り組む計画だ。新薬開発を後押しし、実用化までの期間を短縮する手法として定着させたい考えだ。

2014.4.15 日本経済新聞より

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