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がん社会を診る 細菌やウイルスも原因

2014.06.10

がんには人種差があります。白人では日光を浴びすぎると皮膚がんが増えますが、これは日本人には当てはまりません。逆に、飲酒で顔が赤くなる遺伝子がない白人にとってお酒は「百薬の長」かもしれませんが、国民の4割がお酒で赤くなる遺伝子を持つ日本人では、飲み過ぎはがんを防ぐ意味でも要注意です。

また、たばこによる発がんは白人に多い傾向があります。欧米発のがんのデータをそのまま日本人に当てはめることはできないのです。

しかし、国内でもがんの疫学研究が進んでいます。その結果、日本人のがんの原因で最も多いのは、男性では「喫煙」で約3割、次いで「肝炎ウイルスやピロリ菌」などの感染が約2割、「飲酒」が約1割だと判明しました。

女性の発がん原因のトップは「感染」で2割弱、次いで「喫煙」で5%、「飲酒」は3%程度でした。男性のがんの約6割が、女性のがんでも3割程度が予防できる要因によって発生していることが分かります。

日本人全体で見ると、喫煙と感染症がそれぞれがんの原因の2割程度を占め、ずば抜けて大きなリスク要因となっています。男女とも感染が原因となる発がんは2割前後ですから、男性にがんが多く、がんによる死亡数が女性の約1.5倍に上るのは、喫煙や飲酒が多いからです。

がんを引き起こす感染症としては、(1)胃がんの原因の大半を占めるピロリ菌(2)肝臓がんの原因の8~9割を占める肝炎ウイルス(3)子宮頸(けい)がんの原因のほぼ100%を占めるヒトパピローマウイルス――などが重要です。欧米では、感染症はがんの原因の5%程度にすぎませんから、発がんの原因という点では、日本人のがんはまだまだ「途上国型」といえます。

多くのがんは発見可能な大きさになるまでに20年といった歳月を要するため、現在発症しているがんは、過去の日本社会のあり方を反映しているといえます。また、ウイルスや細菌が繁殖しやすい高温多湿な気候が影響しているかもしれません。

しかし、日本は世界に冠たる「衛生大国」になり、感染症のリスク因子は減っています。男性の喫煙率も大幅に下がっていますので、がんの発症は今後減少に向かうと思います。

2014.6.8 日本経済新聞より

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