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がん社会を診る 百薬の長は1合まで

2014.06.17

飲酒はたばこに次ぐ発がんの要因で、食道や咽頭、肝臓、大腸などにできるがんのリスクを確実に高めます。たとえば、日本酒を毎日4合飲む日本人男性は、大腸がんになるリスクが3倍になります。

お酒が「百薬の長」になるのは、せいぜい1合までです。ビールなら中瓶1本程度です。飲酒は多くの日本人が考えているよりはるかに大きな健康リスクです。

東日本大震災の前に一般女性に生活上のリスクの大きさを順位づけしてもらった調査があります。日本リスク研究学会編「増補改訂版 リスク学事典」に載っています。この結果から、日本人の「リスク感覚」のズレがわかります。

一般女性がもっともリスクが高いと感じていたのは原子力発電所で、2位はピストル、3位は食品保存料でした。たばこは8位で、お酒は21位という「リスク圏外」に位置づけられていました。

しかし、実際にはたばこが断然トップで、2位はお酒、3位は車の運転です。なお、食品保存料は27位で、一般に思われているようなリスクではありません。

たばこが、がんの原因のトップで、間接喫煙でもがんを増やすことはずいぶん知られるようになりましたが、飲酒のリスクは明らかに軽く見られています。

たしかに、日本は飲酒に寛大な社会です。泥酔して、電車のなかで眠りこけている会社員などを、海外で見ることはありません。私がスイスに留学していたときも、お酒を飲んで乱れる仲間は一人もいませんでした。

そもそも、白人はお酒が強い人がほとんどで、飲んで顔が赤くなる人はまずいません。アルコールで顔が赤くなるのは東洋人だけに見られる現象で、英語では「アジアン・フラッシュ」と呼ばれます。世界人口の約8%、5億4000万人が、このタイプとみられています。

お酒に含まれるエタノールは、肝臓で「アセトアルデヒド」という物質に変わります。エタノールは消毒に使われるくらいで毒性は低いですが、アセトアルデヒドには発がん性があります。そのため、酵素でさらに酢酸に分解しますが、東洋人ではその分解酵素の遺伝子に変異を持っている人がかなりの数に上ります。

飲んで顔が赤くなるのは、発がん物質が体内にたまっていることを示す目印の一つです。

2014.6.15 日本経済新聞より

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