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国立がんセンター、採血1回で13種のがん診断 企業と開発へ
2014.08.25
国立がん研究センターや東レ、東芝などは18日、13種類のがんを1回の採血で発見するシステムの開発を始めると発表した。「マイクロRNA」と呼ぶ微小物質を目印にする。人間ドックや健康診断などでがんが進行していない段階で見つけ、早期治療につなげたい考えだ。
開発は5年計画で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が総額79億円を助成する。乳がんや大腸がん、胃がん、肉腫など13種類を対象にする。
マイクロRNAはたんぱく質を作る遺伝子の働きを制御する。がんの種類や状態によって血液中で増えるマイクロRNAの種類や数が違うことがわかってきた。
国立がん研究センターが保有するがん患者6万5000人分の血液の上澄み成分(血清)などを分析する。どの種類のがんでマイクロRNAがどう変化するかを突き止め、診断技術の確立を進める。
2014.8.18 日本経済新聞より