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粒子線治療 小児がんなど保険適用へ 通常の放射線より身体に影響少なく、他のがんは先進医療継続

2016.03.23

「粒子線」と呼ばれる特殊な放射線を使ってがんを狙い撃ちにする治療の一部が4月から健康保険の適用になる。対象は小児がんと、手術が難しい骨や筋肉などにできた腫瘍だ。従来は国の先進医療制度の下、約300万円を自己負担していたが、大幅に軽減される。粒子線の治療施設は国内に14カ所あるが、保険適用で新設が進む可能性も指摘されている。

がんの粒子線治療に使う放射線は陽子線と重粒子線だ。今回、保険適用になるのは小児がんの陽子線治療と、手術が難しい骨や筋肉などにできた骨軟部腫瘍の重粒子線治療だ。厚生労働省の先進医療会議が1月、保険適用が適当だとの意見をまとめた。これを受けて厚労相の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)も承認した。

通常の放射線治療がエックス線を使うのに対して、陽子線は水素の原子核、重粒子線では炭素の原子核をそれぞれ加速して照射する。体の表面近くで最も強いエックス線と異なり、ある程度深いところで強度が最大になる。定めた目標で止まる特徴もあり、健康な臓器や組織への影響を抑えながら、病巣部をピンポイントで攻撃できる。

粒子線治療はこれまで、転移のない臓器などのがんに対して「先進医療」という枠組みが適用されてきた。治療に必要な検査代や入院費は保険の対象だが、残りは患者の自己負担だった。健康保険が適用されれば自己負担は原則3割になる。さらに負担を軽減する仕組みである「高額療養費制度」が使える。

兵庫県立粒子線医療センター(兵庫県たつの市)の沖本智昭院長は「患者にとって大きな進展だ」と今回の決定を歓迎する。保険適用を受けるには治療の安全性、有効性だけでなく、患者が十分に治療の機会を持てる普及性、費用対効果の計4項目をクリアしないといけないという。今回は、放射線科の医師らでつくる日本放射線腫瘍学会(理事長・西村恭昌近畿大学教授)が厚労省に提出した治療データなどを参考に、保険適用が決まった。

同学会は扁平(へんぺい)上皮がんを除く頭頸(けい)部がんや、既存の治療が効かない肝臓がん、肺がんについても保険適用を要望していたが、厚労省は見送った。既存の治療法を上回る有効性や安全性を示せない、有効性を示す十分な質の文献がなかったなどと判定されたためだ。

2種類のがん以外の大半のがんは、引き続き先進医療が適用される。今後は学会主導で、既存の放射線治療と比べた有効性などを示すデータを集めることになった。沖本院長は「次回の診療報酬改定までの2年間でエビデンス(科学的根拠)を集め、保険適用を目指す」と語る。

手術が難しい肺がんは保険適用とならなかったが、粒子線治療を受ける患者も増えている。京都府に住む50代男性のAさんもその一人で、兵庫県立粒子線医療センターで治療を受けた。

1月中旬に入院し、陽子線の照射を毎週5回、合計で二十数回受けた。Aさんは「がんが血管に近くて手術が難しく、抗がん剤などを主治医から勧められた。ただ、体への負担が軽い粒子線治療に関心があり、医師と相談のうえで受けることを決めた」という。

沖本院長によると、Aさんは治療を始めて約10日後に照射した部位の皮膚が赤みを帯びたが、痛みなどはなかった。すでに退院しており、今後は3カ月おきに経過を観察する。「勤務先からはしっかりと治療して、職場に復帰してほしいといわれている」とAさんは話す。

粒子線が普及してもエックス線による治療がなくなるわけではない。近畿大の西村教授は「放射線治療の98%はエックス線で、多くのケースで良好な効果が出ている」と指摘する。

エックス線治療も進化しており、IMRT(強度変調放射線治療)など照射部位を絞り込む技術なども開発されている。西村教授は「粒子線治療を希望する患者は主治医とよく話し合って利点と課題などを検討してほしい」と訴えている。

2016.3.20 日本経済新聞より

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