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がん患者86万人に増加 大腸がん、男性も2位に
2016.07.04
国立がん研究センターは29日、全国47都道府県のがん患者数の最新データを公表した。2012年にがんと診断された人は推計で86万5238人となり、11年よりも1万4000人増えた。男性では、11年に4位だった大腸がんの患者が急増して2位となった。
同センターは都道府県が実施している地域がん登録のデータをもとに推計値を公表している。03年から実施しており、10回目の今回調査で初めて47都道府県のデータがそろった。
12年にがんと診断された男性は50万3970人、女性は36万1268人だった。
年齢構成のばらつきを調整したうえで、新たにがんと診断された人口10万人当たりの患者数を示す罹患(りかん)率を求めたところ、365.6人となった。11年より0.2%減り、増加傾向に歯止めがかかった。
部位別にみると、男性が胃、大腸、肺、前立腺、肝臓の順になった。前立腺がんは増勢が止まったものの、大腸がんが増えている。
女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順で11年と同じだった。
がんの種類によって罹患率に地域差があり、胃がんは東北地方や日本海側で高い傾向にあることも分かった。
肝がんは西日本で高い傾向がみられた。乳がんは東京で非常に高かった。
2016.6.30 日本経済新聞より