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多い若い世代の発症 麻央さんの命奪った乳がんの現状

2017.06.26

乳がんの治療を続けていたフリーキャスターの小林麻央さん(34)が亡くなったことが23日、明らかになった。若い女性が乳がんになるケースは多いのだろうか。

乳がんは女性で最も罹患(りかん)者数が多いがんだ。国立がん研究センターは最新統計で、国内で年約7万4千人(2012年)が罹患したと推計している。診断技術の進歩や検診率向上などで、早期にみつかる患者が増えているという。

治療後の生存率はほかのがんに比べて高い。同センターなどの研究班が2月に発表したがんの10年生存率(00~03年に診断された患者)によると、がん全体の平均は58・5%だが、乳がんは81・7%だ。

ただし、診断時の乳がんの進行度(ステージ)で状況は大きく異なる。同じく00~03年に診断された患者の10年生存率をみると、ステージ1は95・0%、ステージ2は86・2%。だが、ステージ3だと54・7%、ステージ4だと14・5%まで下がる。

また、ほかのがんに比べて若い世代でも発症しやすいことも特徴で、30代前半から増え始める。発症する人の割合が最も多いのは40代後半で、60代までがピークだ。国立がん研究センターの松田智大・全国がん登録室長は「胃がんや肺がんなどは60歳ぐらいからリスクが上がるが、乳がんは40、50代の割合が最も多く、以降は減っていく」と話す。35歳未満の罹患者数は1247人(12年)で乳がん全体の1・7%になっている。

日本乳癌(がん)学会の乳がん患者約11万人を対象にした調査では、34歳以下の患者は、上の世代に比べるとリンパ節転移など、より進行した状態で見つかる傾向があった。ホルモン剤や分子標的治療薬が効かないタイプが多いなどの特徴もみられたという。

また若い世代の乳がんは検診で見つけにくいという問題もある。乳房X線撮影(マンモグラフィー)検診でも、若い世代では発達した乳腺が白っぽく映り、がん組織を見つけにくいという。がん研究会有明病院の調査では、30代の乳がん患者で4割強がマンモグラフィーの画像上はがんと認められなかったという。

若い世代はどんな点に気をつければよいのか。がん研究会有明病院の大野真司・乳腺センター長は「まずは自分の健康と乳房に関心をもってほしい」と指摘し、定期的な自己触診を勧める。ただ時期も重要で、月経時に胸が張るとわかりにくいので、月経が終わって1週間後ぐらいが目安だという。

大野さんは「遺伝性の乳がんもある。家族で若いうちに乳がんにかかった人がいる場合などは病院に相談してほしい」と話す。

2017.6.25 朝日新聞デジタル

慎んで小林麻央さんのご冥福をお祈り申し上げます。

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