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がん再発の「犯人」を探せ

2017.04.11

がんは手術で取り切ったように見えても、残っていることがある。目に見えない微小ながんが再び大きくなったり、最初にできた場所とは違うところに移ったりして再発すると生存率に影響する。国立がん研究センターの落谷孝広主任分野長は、「再発や転移のメカニズムを解明し、がん患者が本来の寿命をまっとうできるようにしたい」と話す。

最近、がん細胞が放出する直径100ナノ(ナノは10億分の1)メートルのエクソソームと呼ぶ微粒子が、転移の犯人として浮上している。正常な細胞もエクソソームを放出するが、がん細胞のエクソソームには、他の臓器にがんがすみ着きやすいように環境を変える"特殊工作員"がしのんでいることがわかってきた。

この特殊工作員は、がん細胞の種類によって異なる。その正体は特定のたんぱく質や、特定のマイクロRNA、メッセンジャーRNAという核酸だ。

我々は乳がんの脳への転移や、卵巣がんの腹膜への転移にエクソソームが関わっていることを突き止めた。

血流に乗って細胞が脳にやってきても、通常は血液脳関門と呼ぶ固く閉じられた壁に阻まれて、脳にはたどりつけない。だが乳がん細胞は放出するエクソソームに工作員をしのばせ、この関門を破壊してがん細胞が血管から脳へと通過できるようにしていた。

卵巣からおなかの中を覆う腹膜にがん細胞がばらまかれたように広がる腹膜転移にも、卵巣がん細胞が放出するエクソソームが関係していた。エクソソームの中の工作員が腹膜の細胞を破壊し、そこにがん細胞がすみ着けるようにしていた。

血液などに含まれる転移の原因となる特定のマイクロRNAなどの量を調べれば、転移や再発を早めに察知して予防や治療に役立てることができる。がん細胞のエクソソームを取り除く薬剤ができれば、がんの新たな治療薬になる可能性がある、と期待する。

2017.4.7 日本経済新聞 かがやくアゴラより

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