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労災型、今なお問題

2014.10.28

早い時期にアスベスト(石綿)の使用禁止に踏み切った欧米諸国は、中皮腫による死亡数が1990年代に減少に転じました。これに対し、日本は死亡数が増加の一途です。

アスベスト作業者の中皮腫に代表される「労働災害型のがん」は200年以上前から社会問題になってきました。最も有名なのは、ロンドンの煙突清掃に当たっていた作業員の陰嚢(のう)がんです。

18世紀、英国で始まった産業革命により、多くの工場が石炭を燃やして動力を得るようになりました。これらの工場では孤児などの貧しい少年が煙突の「すす掃除」に従事していました。その少年たちの股には発がん性のあるタールなどがこびりつきました。

陰嚢の皮膚は人体の中でも深いしわの多い部位です。入浴もままならない少年たちの陰嚢のしわの中に、発がん物資が長時間たまってしまったのです。その結果、彼らが成人になったとき、陰嚢に皮膚がんが多発しました。

当時すでに、陰嚢がんができるまでに10年以上かかることや、煙突掃除をやめても陰嚢がんができることが報告されています。たばこやアスベストと全く同じメカニズムで、特定の物質が発がんの原因となることを示す最初の事例となりました。

労災型のがんは、今日も発生しています。全国の印刷所、特に見本を刷る校正印刷工場の従業員に胆管がんが多発しているのが判明し、大きな問題になっています。

胆管がんは、肝臓で作られる胆汁を十二指腸まで導く胆管にできる珍しいタイプです。手ごわいがんの一つで、手術で全摘できた場合でも5年生存率は4割程度です。手術不能で完治が難しいケースが大半を占めています。

問題の発端となった大阪市内の印刷会社では17人が胆管がんを発症し、うち9人が亡くなっています。発症率は日本人男性の平均の約1200倍です。通常は高齢者に多い胆管がんが40代以下の働き盛りに多発したのは、洗浄剤に含まれる化学物質の「1、2ジクロロプロパン」を長期間、高濃度で吸い込んだことが原因と考えられています。

現在、この物質は特定化学物質として規制され、国際的にも発がん物質に分類されるようになっています。

2014.10.26 日本経済新聞より

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