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大腸がんについて

2009.2.6[あんしん 松尾 司より]

わが国では毎年4万人もの人が大腸がんで亡くなっています。大腸がんは食事や運動などの生活習慣で危険度が増減すると考えられています。2004年、厚生労働省の研究班は「便潜血検査を用いた大腸がん検診には、大腸がんによる死亡を減少させる効果を示す十分な証拠がある」と科学的証拠に基づいて大腸がん検診の有効性を認めました。

大腸がんを予防する最も効果的な方法は検診による早期発見・早期治療です。しかし、大阪府における大腸がん検診の受診率は04年度が11%と全国平均18%に比べ低率にとどまっています。大阪府ではすべての市町村が、便潜血検査による大腸がん検診を行っています。市町村の検診には保健センターなどで行う集団検診方式と、医療機関で行う個別検診方式があります。

職場や人間ドックで検診を受ける機会のない40歳以上の無症状の方は、どなたも毎年、この市町村の検診を受診してください。

ただし、便に血が混じる「こう門から出血する」「下痢と便秘を繰り返す」などの症状がある方は、検診を受けるのではなく、すぐに専門医を受診してください。便潜血検査で陽性と判定された方は精密検査が必要です。

がん登録研究班の共同調査によると、検診で発見された大腸がんの5年相対生存率は90%以上、すなわち9割以上の方が治ります。早期に発見できれば、内視鏡で比較的簡単に切除できるものが多いことも大腸がんの特徴です。

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