2013.9.24
切開位置をピンポイントで決め、画像を体に投射――。肺がん手術の精度を向上できるこんな技術を高知大医学部(高知県南国市)が開発し、19日に記者会見して発表した。
コンピューター断層撮影装置(CT)で把握した患者の病巣や骨などの場所から、最適な切開位置を割り出す仕組み。患者の胸に小さな穴を開け、体への負担が少ない胸腔(きょうくう)鏡手術と組み合わせ、既に30回実施したという。
この技術は、CTで得た患者の体の断面図を使い、専用ソフトで作ったがん組織や骨の画像に切開位置の表示を加え、プロジェクター(投影機)により体に映し出す。
胸腔鏡手術は、胸に開けた小さな穴から、カメラが付いた胸腔鏡や電気メスを入れる手法。
発案者の穴山貴嗣講師(呼吸器外科)によると、これまで胸腔鏡手術で胸を切開する位置は、体を触り、肋骨との相対的な関係などから確認していた。だが実際に切開すると、ずれが判明することもあった。今回の技術なら誤差は3ミリ未満に抑えられるという。
穴山講師は「簡便、正確に切開できる。工夫を重ね、他の医療分野にも応用したい」とした。
2013/9/20 日本経済新聞より
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