株式会社オフィストゥーワン

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飽食時代の弊害

2014.08.18

がんは老化現象の一種ですが、高齢化の影響を除いても1980年代の半ば以降、発症者は増えています。とくに、男性では前立腺がん、女性では乳がんの増加ペースがずば抜けています。がん死亡の第4位に順位を上げた膵臓(すいぞう)がんとともに、食の欧米化や運動不足、そして糖尿病の増加が背景にあると考えられます。今回は、肥満や糖尿病が増えた社会的要因を「診断」してみましょう。

生物には、外界の変化に関わらず、体内の状態をなるべく一定に保つ「ホメオスタシス」と呼ぶ働きがあり、血液中のエネルギー源である血糖値を自動調節する機能が存在します。人類は食料不足という過酷な環境のなかで進化を遂げてきましたので、食べ物が足りなくても生存できる仕組みが備わっています。

たとえば、空腹でも身体を動かせるように、アドレナリン、成長ホルモン、ステロイドホルモン、甲状腺ホルモンなど血糖値を上げるホルモンがたくさん用意されています。

しかし、血糖値を下げるホルモンはインスリンしかありません。これは、飢餓と隣り合わせで、日常的にエネルギー不足だった太古からの人類の暮らしが原因です。血糖値を無理にでも上げる必要が多かった一方、食料を十分に摂取した後に血糖値を下げる場面は少なかったのです。

しかし、第2次世界大戦後、多くの国で飽食と運動不足が進み、栄養不足から栄養過多に状況は一変しました。ただ、戦後の約70年は人類誕生以来数百万年続いた飢餓の歴史から見れば、ほんの一瞬です。

インスリンのほかに血糖値を下げてくれるホルモンを生み出す進化が起こるにはあまりに短い時間です。突然として幕があいた飽食の時代に、インスリンだけが孤軍奮闘していることになります。

しかも、日本人のインスリンの分泌量は欧米人の半分程度だといわれています。これは、数千年間にわたり高脂肪食の習慣を持ってきた欧米人と違って、穀物主体の食生活のため肥満も少なかった日本人は、インスリンを大量に出す必要がなかったからでしょう。

この50年で肉の消費量が10倍近くになった一方、運動不足などによって糖尿病患者が増えたことが、日本でがんが増加している要因の一つです。

2014.8.17 日本経済新聞より

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