2014.09.16
都内の女性の乳がんや子宮がんの検診率は全国平均を下回るとの厚生労働省のデータがある。2010年の40歳以上の乳がんの住民検診受診率は全国が22.9%であるのに対し、都は20.9%だった。
背景には仕事や家庭で多忙な女性が多いことがあるとみられる。東京都によると、都内の女性有業率は2012年10月1日時点で52.2%で、全国の48.2%を上回る。
そんな中、都心では女性が受診しやすい環境を整える医療機関もある。東京ミッドタウン(港区)の「東京ミッドタウンクリニック」は、水曜日は人間ドックの患者と内科医が女性だけの「レディースデー」としている。
日本橋の三井タワークリニック(中央区)では、婦人科の診察は女性医師が担当。このほか直接肌に触れる皮膚科の医師をはじめ様々な科で女性医師を増やしている。
斎藤達也院長は「働く女性にとって、仕事と家庭を両立する負担が増しており、検診の重要性が一層高まっている。セミナーなどの参加を促し受診率向上につなげることが大切だ」と指摘する。
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