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ジョリーさんが卵巣摘出 遺伝子変異で予防措置

2015.03.25

米人気女優のアンジェリーナ・ジョリーさん(39)は24日付のニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、先週、卵巣と卵管の摘出手術を受けたことを明らかにした。母親をがんで亡くし、自身の遺伝子変異も見つかっていたことから予防措置として決めたという。

ジョリーさんは2013年、遺伝子検査で乳がんのリスクを高める変異が見つかり、発症の確率が推計87%と告げられたため、両乳房の切除・再建手術を受けている。

13年当時、医師から卵巣がんになる確率も同50%と説明されていた。最近の検査では大きな異常はなかったが、体内における炎症の度合いを示す数値が上昇。母親が49歳の時に卵巣がんと診断されたこともあり、将来のリスクを考慮した。摘出した卵巣の一つに腫瘍が見つかったが、組織検査の結果、がんの兆候はなく良性だった。

ジョリーさんは同じような境遇の女性たちに対し、遺伝子変異があるからといって「直ちに手術が必要というわけではない」とし、投薬など様々な選択肢があると指摘。「自分にとって何が最適かを選ぶことが一番大切」と訴えた。卵巣摘出で「もう子供を産むことはできない」が、「子供たちが『ママは卵巣がんで死んだ』と言うことは決してない」と表明。手術を決断するに当たり、夫で俳優のブラッド・ピットさん(51)が力になったことにも触れた。

2015.03.25 日本経済新聞より

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