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人間ドック活用のコツ 病気の予防・早期発見 定期受診

2015.05.13

多数の検査を一度に受けられる人間ドックは便利だが、効果的な受け方がわからず迷う人も多いはず。専門家によると、定期的な受診や医師などから対面で結果の説明を受けることなどが重要だ。家族に病歴などがある場合は、オプション検査も使うとよい。上手に活用し、病気の早期発見と予防に役立てたい。

日本人間ドック学会は血液検査や肺などの画像検査、尿検査など40項目以上を挙げている。受ける主な目的は日本人の死亡率上位のがんの早期発見や、脳卒中や心筋梗塞などの心疾患の予防だ。

虎の門病院の荒瀬康司・統括センター長は、定期的に受診することで「元気なときの自分の基準値がわかる」と指摘する。病気の予防には自分の数値の傾向を把握する必要があるため、毎年受診して結果を保存しておくとよい。

医師の指導が重要  
受診にはいくつかコツがある。足利工業大学の山門実・看護学部長は「(料理に例えると)医師が対面で説明や指導をすることが人間ドックの主菜。検査は前菜」と力を込める。検査結果の数値に一喜一憂しても意味がなく、医師の指導がないと受診の効果が薄れてしまうので、十分な説明が期待できる医療機関を選びたい。結果によって「要再検査」「要経過観察」などとされるが、総合的に判断した医師の指示に従おう。

もうひとつは、「検査のためだけに節制しない」(順天堂大学の奈良信雄特任教授)こと。血糖値やアルコール関連の数値は少し気をつけるだけで結果が良くなってしまう傾向がある。いつも通りの生活習慣の中で検査を受けて、自分の状態を正しくとらえられるようにしよう。

最近、増えているのがオプション検査だ。家族にがんなどの病歴があったり、飲酒や喫煙習慣があったりする人は、発症リスクが高くなる可能性があるため、受診を考えてみるとよい。

採血をしてさまざまながんの血液内の目印(マーカー)となる物質を調べるがんマーカー検査がある。前立腺がんの「PSA」、膵臓(すいぞう)がんなどの「CA19―9」などが代表。前立腺がんの「PSA」は比較的信頼性が高いといわれる。がんマーカーの中にはがんでなくても数値が上がったり、がんでも低かったりすることがある。「要再検査」などの結果だったら、落ち込まず精密検査を受けよう。

女性は乳がんや子宮頸(けい)がん、卵巣がんの検査を考えよう。マンモグラフィーや超音波検査、子宮頸部の細胞診などで調べる。これらのがんはほかのがんと違い、20代から発症するため注意が必要だ。40歳までは5年に1度は受けた方がよく、家族が発症した人などは毎年の検査を心がけよう。

オプション検査でマンモグラフィーなどの画像検査を受ける場合、医療機関によって設備に差がある。「コンピューター断層撮影装置(CT)などは世代交代が進んでおり、解像度で10倍以上違う場合もある」(荒瀬統括センター長)。料金設定なども異なるため、気になる人は医療機関を選ぶ際に確認するとよい。

オプション検査では1度受ければ十分なものもある。例えば、胃がんの原因のひとつであるピロリ菌検査。感染者は60代以上の人がほとんどのため、一度検査してウイルスがなければ安心だ。肝炎ウイルスは血液を経て感染するので、医療従事者などを除いて何度も受ける必要はない。

健康への投資に  
脳卒中などの予防には脳ドックを使う手もある。肥満や高血圧、糖尿病などのリスク要因があれば3年に1回、なければ5年に1回の受診が目安だ。自覚症状のない脳梗塞や未破裂動脈瘤(りゅう)などを見つけられる可能性がある。頸動脈の動脈硬化の超音波検査もセットで調べることが多く、現状や今後の把握に役立つ。

人間ドックはすべての病気を早期発見できるわけではない。「忙しい」「高額」などの理由で受けない人も多い。ただ自分の体の状態を定期的に詳しく把握する機会は必要で、健康への投資として活用するのは手だ。山門学部長は「1年に1回健康について考える日を作ってほしい」と話す。

2015.05.10 日本経済新聞より

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