株式会社オフィストゥーワン

お客様をがんからお守りする運動

唾液や尿でがん発見 東京医大など膵臓で臨床試験

2015.11.02

唾液や尿の成分を調べてがんを見つける研究が進んでいる。東京医科大学などは唾液を使う膵臓(すいぞう)がんの検査法について、医師主導の臨床試験を今年度中に始める。国立がん研究センターや塩野義製薬は尿からぼうこうがんを見つける技術を開発した。エックス線検査などよりも患者の負担が軽く、費用も数千円に抑えられる見通し。受診率が上がらないがん検診を補い、早期発見に役立ちそうだ。

がんは早く見つかれば治る確率が高まるが、早期発見のカギを握る検診の受診率は3~4割ほどと低い。唾液や尿なら健康診断などで簡単に調べられ、疑いがあれば精密検査で確定できる。

がん細胞では増殖や転移などに関係する物質を多く出し、それらが血液に混ざる。唾液は血液がもとになっており、尿には血液中の物質が排出される。こうしたがん特有の物質を手がかりに、がんの有無を調べる。

東京医大と慶応義塾大学などは3年間計画で臨床試験に取り組む。膵臓がんは自覚症状がなく、発見したときは手遅れになりがちだ。厚生労働省によると、年間3万人を超す人が膵臓がんで亡くなっており、肺がん、大腸がん、胃がんに次いで多い。

診断法は東京医大の砂村真琴兼任教授らが開発した。特定の2種類の物質が多く含まれると、膵臓がんの可能性が高い。これまでの研究では9割の精度で判別できている。早期の膵臓がんでも効果を期待できるという。

臨床試験には、東京医科歯科大学や杏林大学、東京女子医科大学も参加する。実施の前提条件となる各大学の倫理委員会の審査を東京医大と慶大が通過し、他の大学は審議中だ。3年間に1000人の患者と5000人の健康な人で効果を確かめる。

がん研究センターと塩野義は、がん細胞が出す袋状の微粒子を目印にぼうこうがんを見つける技術を開発した。患者とそうでない人の約50人で調べたところ、がんがあると、微粒子が2倍ほど多くなった。

ぼうこうがんは自覚症状が表れにくく、年間8000人近くが亡くなっている。精密検査はぼうこうに内視鏡を入れて調べるため大きな痛みを伴う。尿検査のニーズは高いとみており、3年後の実用化を目指す。

尿を調べる手法では、九州大学などのチームが実験材料に使う線虫という小さな生物でがんの有無を調べる方法を開発している。わずかなにおいをかぎ分ける線虫はがん患者の尿に寄りつくという性質があり、9割の精度で胃がんなどを見分けられるという。

いずれの検査技術でも、がんを見落とす可能性がある。精度を高める改良が今後の課題となる。

2015.10.31 日本経済新聞より

前のページに戻る
おかげさまで30周年
お客様をがんからお守りする運動
BCP提携
経済産業省日本健康会議で「健康経営優良法人2024」に認定されました。
日本乳がんピンクリボン運動
(弊社はJ.POSHのオフィシャルサポーターです)
プロバスケットボールチーム 大阪エヴェッサ
(弊社は大阪エヴェッサのオフィシャルパートナーです)
Facebook公式Facebookページ

お問い合わせ・事故・お車の故障は

【株式会社オフィストゥーワン】
本社:06-6337-4921
大阪東支店:072-893-6565

【東京海上日動あんしん110番】
0120-119-110
(事故は119番・110番)
24時間365日受付、携帯電話・PHSからのご利用可能

ページトップへ