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肺腺がん薬の効果予測するキット 国立がん研究センター試作

2016.06.21

国立がん研究センターは肺がんの約半数を占める肺腺がん患者で、治療薬の効果を予測する診断キットを試作した。患者の体内の特定の遺伝子とたんぱく質の量をもとに手術後に投与する抗がん剤の効果を判断する。投与前に分かるので適切な治療につながる。企業と組み実用化を目指す。

肺腺がんが他の部位に転移しやすいかどうかを予測するのは難しい。このため手術を受けた患者に抗がん剤を投与し転移リスクを下げるのが一般的な治療だが、効果は患者によって差がある。

研究チームは肺腺がん患者の一部で遺伝子「ACTN4」が活発に働き、この遺伝子が作るたんぱく質の量も多いことに着目。海外の臨床試験データを活用し、遺伝子が活発に働く患者と、そうでない患者で、抗がん剤治療の効果を比べた。

活発に働く患者では抗がん剤投与により、死亡リスクが7割程度減る可能性があることがわかった。一方、遺伝子があまり働いていない患者では投与の有無で生存期間に有意な差は出なかった。

キットはACTN4が作るたんぱく質の量などを調べる。量が多い患者は抗がん剤治療の効果が高いと判断する。

2016.6.20 日本経済新聞より

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